関西有名私大の志願者速報の分析:二極化が鮮明に
・大和大学は、情報学部(定員:200名)の設置や新たな入試制度の創設で、やや減少(←リンク)。
・関関同立・産近甲龍といった関西私大の上位校は基本、志願者数を伸ばしている。
・産近甲龍よりも偏差値が低い大学、摂神追桃では、大変な入試結果となっています。
追手門学院大学は、法学部(定員:230名)の新規設置でなんとか、前年度を上回る結果になったものの、軒並み大幅減。摂南大学は、現代社会学部(定員:250名)の新規設置でも志願者総数は減少、桃山学院大学は、ビジネスデザイン学部のような都心型の新しいタイプの学部でも、3年連続で大幅減、一般入試では志願者が集められなくなってきたという印象です。
・その他、武庫川女子大学は社会情報学部(定員:230名)の新規設置により、総数としてやや減少、一方、関西外国語大学は、国際共生学部(定員:100名)の新規設置による大幅増。
今後、関西学院大学が、「王子公園」の再整備で、新たなキャンパスを作る、ということで、これから新たな学部を作るのだと思います。これに伴い、人気が再燃しそうです。関西学院大学のような上位校が新学部の設置や定員増を行うと、 摂神追桃より偏差値の低い大学が受験生を集めるのがさらに大変に。そのため、各大学生き残りのために新たな教育方法の開発など、魅力的な大学づくりがさらに加速すると思います。
(2023/4/17 神戸海星女子学院大が24年度以降の学生募集停止を発表した(←外部リンク)ようにこのような発表も今後も出てくると思います。)
2024年度、関西地域では、次のような動きがあることが既に決まっています。
・新学部設置(←文部科学省リンク)
大阪経済大学 国際共創学部(←外部リンク) +120名
(その他、神戸女学院大学国際学部、心理学部も計画している)
・定員増(←文部科学省リンク)
立命館大学 映像学部 +80名
追手門学院大学 文学部 +40名
大和大学 政治経済学部 グローバルビジネス学科 +80名
四天王寺大学 看護学部 +20名
森ノ宮医療大学 言語聴覚 +40名
特に、大和大学と大阪経済大学では、共に国際系学部・学科ができ、これに加え、大阪学院大学外国語学部(←外部リンク)がカリキュラムを一新し、海外大学の先進的な教授法で、4年間オールイングリッシュで学ぶ(Global Studies専攻)とのこと。これらの大学は立地も近いことから、競争が激化することが予想されます。コンセプト等は同じで、大きな違いは、教職課程(大阪経済大:あり、大和大:なし)があるのかどうかです。また、英語をきちんと勉強したいのであれば、大阪学院大学の方が、スタディサプリEnglishでTOEIC730点を目指すような大学よりかは良いと思います。
このように北摂地域(大阪府北部を指す)では、いろいろな大学が投資をし、変化があり、受験生にとっては選択肢が増え、良い傾向だと思います。
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