関西有名大学の人気度(Google Trends)と志願者数との関係:関係あり

  受験生は、受験校を決める際、大学名や偏差値等から決めている訳ではなく、大学のホームページを見て、最低限度の大学の情報は確認する。また、志望度が高い大学の場合、自身のやる気・モチベーションを維持するためにも、定期的に大学のホームページ等を見ているのではないかと思います。

 そのため、志願者数が多い大学は、Googleでの検索数(人気度、注:Google Trends(←外部リンク)で判明)も多い、という仮説が考えられ、この記事ではこの仮説を検証しました。

対象大学:関西有名私立大学(30大学、注意1)

分析結果人気度が高い大学は志願者数も高い。

注意1:対象大学(志願者数順):近畿大学、立命館大学、関西大学、龍谷大学、同志社大学、関西学院大学、京都産業大学、摂南大学、追手門学院大学、神戸学院大学、京都橘大学、甲南大学、大阪工業大学、大和大学、大阪経済法科大学、大阪経済大学、大阪産業大学、武庫川女子大学、佛教大学、桃山学院大学、同志社女子大学、京都女子大学、神戸女子大学、大阪電気通信大学、関西外国語大学、阪南大学、大阪商業大学、大阪学院大学、京都外国語大学、京都先端科学大学

注意2:志願者数は、代々木ゼミナールの入試結果(←外部リンク)、人気度ランキングは、Google Trends(←外部リンク)を用い、関西大学(最も検索回数が多い)を基準とし、2021年4月1日から2022年3月31日までのそれぞれの大学の検索・人気度の数値をこの期間で合計した。今まで、Google Trends(←外部リンク)にてTVCMの効果を見てきましたが、今回は1年間の検索回数を集計し、これと志願者数との関係を見ました。


注意3:図の横軸は、志願数ランキングの順位、縦軸は、人気度のランキングの順位を示している。横軸、縦軸共に順位ではなく、それぞれの値であっても同様の結果が得られるが、こちらの方が分かりやすいため、順位の方を採用した。


詳細結果

大和大学は、人気度のランキングよりも、志願者数のランキングの方が高いことから、TVCM等で話題となったものの、人気度自体は低いということが分かりました。

→ 併願が容易にできることから、実際の(実)志願者数が少ない、第1志望ではなく、単なる併願校としての位置付けで、単に受験しただけか?

・特徴的な結果(志願者数ランキングと人気度の差が多い)

・人気度は低いものの、志願者が多い(差がマイナス):追手門学院大学大阪経済法科大学京都橘大学

→ 大学名が長いことが要因かもしれません。

人気度は高いものの、志願者が少ない(差が+):大阪学院大学京都女子大学大阪経済大学

→ 検索の仕方、例えば「大阪 大学 経済」、「京都 大学 女子」で検索すると、本来、大阪大学経済学部を調べたとしても、大阪経済大学が出てくる、京都にある女子大を上記のように調べると、京都女子大学が出てくる。そのため、少し人気度が高いと考えています。


参考志願者数(2022年度)とGoogle Trendsにおける人気度(2021/4/1~2022/3/31
順位大学志願者数(2022)人気度順位
1近畿大学15743415703
2立命館大学8833515782
3関西大学7918432691
4龍谷大学558808625
5同志社大学4585415054
6関西学院大学387378256
7京都産業大学377357957
8摂南大学2007538212
9追手門学院大学1898529418
10神戸学院大学163596608
11京都橘大学1516025422
12甲南大学146885869
13大阪工業大学1392730117
14大和大学1308930916
15大阪経済法科大学1266414827
16大阪経済大学1110344210
17大阪産業大学1079836313
18武庫川女子大学967531215
19佛教大学870822624
20桃山学院大学709626621
21同志社女子大学662527820
22京都女子大学538434114
23神戸女子大学457628819
24大阪電気通信大学457114528
25関西外国語大学422419725
26阪南大学388024423
27大阪商業大学254113929
28大阪学院大学189140111
29京都外国語大学141915226
30京都先端科学大学1261030

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