関西有名私大のパンフレット お気に入りベスト10
関西有名私大のパンフレット お気に入りベスト10
近年、推薦入試やAO入試などでの入学が増加し、これらの入試における志望理由書や面接などのため、大学を調べる機会がある増えています。また、一般入試で入学を希望する受験生も大学の偏差値のみならず、大学の特徴も把握した方が入学後のミスマッチを防ぐことができます。そのため、大学の特色が把握できる大学のパンフレットの重要性が以前よりも増しています。
本来、受験生は志望する大学のカリキュラムを見て、自分の勉強したいことがきちんと勉強できるかどうかを調べることが重要です。しかし、受験生は大学で学ぶ内容について分からないというのが現状だと思います。同様にパンフレットに関しても、学問に関することが書いてあったとしても、受験生には分かりません。
そのため、各大学は受験生ウケを狙い、徐々にパンフレットの脱学問化が進んでいるのではないかと考えています。そこで、次の仮説が思いつきました。
仮説:パンフレットが良い大学は、受験生が増えているなど勢いがあるのでは?
(別の記事で検証しました(←リンク)。基本、パンフレットは、大学内部で方向性等を決め、外部委託で作成する。そのため前例踏襲のパンフレットは、大学の組織も前例中心で、大学・組織改革が追いついていないのでは?)
そこで、仮説を検証する準備として、関西有名私大のパンフレットを比較しました。その結果、次にあるように、個人的に良いなと感じたランキングができました。
表 大学パンフレット(関西有名私大) お気に入りベスト10
比較対象大学:計22大学(関西大学 、関西学院大学 、同志社大学 、立命館大学 、京都産業大学 、近畿大学 、甲南大学 、龍谷大学 、大和大学 、摂南大学 、神戸学院大学 、追手門学院大学 、桃山学院大学 、大阪経済大学 、大阪経済法科大学 、大阪工業大学 、関西外国語大学 、京都橘大学 、佛教大学 、大手前大学 、武庫川女子大学、京都先端科学大学 )
(注意:パンフレットをクリックすると、パンフレットの中身を見ることができます。)
1位 近畿大学
各大学の入試・広報の職員さんたちがやりたかったことを実現しているか?といった内容、ほとんど教員は関与していない印象。パンフレット作成会社ではなく、雑誌社に委託しての作成。
・大学案内『KINDAI GRAFFITI 2023』完成 948人の学生をゲリラ取材! 全国有名書店でも発売(←リンク)
ただし、これには批判もありました。
・美女・美男図鑑「ルッキズム」批判に違和感も、近大パンフ騒動(←リンク)
(注:ルッキズムとは、外見に基づく差別または偏見。主に人間が視覚により、外見でその価値をつけること。)
2位 追手門学院大学
パンフレットのサイズも他大学とは異なり、文章での説明を極力減らし、写真中心。勉強内容は全然分かりません、かなり勇気のいる内容、クールな印象。
3位 京都産業大学
ワンキャンパスで出来ること、また、ならではのことを前半に、中盤に学部の説明、後半、施設や部活動の内容とよくある大学のパンフレット。このスタイルのパンフレットの中では、かなり完成度の高いと感じます。
4位 関西大学
多くの在学生のみならず、卒業生も出てきて、個人に注目した内容で、良いと感じます。
5位 龍谷大学
英語を多用し、見た目かっこよく、という印象 。しかし、大学の芯、コンセプトが感じられない。
6位 大阪工業大学
マニアックになりがちの内容をスマホ連携で、理系の大学らしい内容となっている。
7位 佛教大学
前半部分、コンセプト、人中心で、きちんとまとまっているという印象。ただパンチがないと感じます。
8位 京都先端科学大学
学園理事長が代わり、新しく生まれ変わった大学なので、どのような大学となるのか注目しています。パンフレットは、コンセプトブックとガイドブックの2種類あり、コンセプトブックでは、コンセプトがあり、これからも進展行きそうな大学と感じます。ガイドブックは、多くの大学にあるパンフレットです。
9位 大和大学
大学ができ、10年足らずの新しい大学で注目しています。パンフレットは、大学のコンセプトを前面に打ち出しており、また人中心で良いと感じます。ただ、大学のコンセプトと後半の大学教育とが一致していない印象(「大志を、まとえ」と言いながら、大学教育で、それを育てる、実現させるという流れとなっていない)で、ただ単に大きなことを言っているという印象。
10位 京都橘大学
「予想外にいこう。」というコンセプトがあり、興味深いものの、雑誌並みに字が多く、読みづらい 。
番外 宮城大学
宮城大学(公立、所在地:宮城県)は、大学ホームページも含め広報に関して、バラバラで統一感がなかったものを、4年がかりで統一的なデザインを確立した上で、パンフレット等の作成を行うような体制にした。このことに対して、「グッドデザイン賞」を受賞(←リンク)しました。ただ、パンフレットの中身は、普通のよくある大学のパンフレットです。
関連記事:
・宮城大の広報ツールが「グッドデザイン賞」受賞 4年にわたる取り組みに評価
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