関西有名私大の公務員試験対策とその結果:大和大学、公務員試験でも弱さが露呈した
関西有名私大の公務員試験対策
大学1年生の学生さんが、自身が所属している大学に進学した理由として、「資格試験対策が充実しており、学内にて対策講座を格安で受講できるから」といったことを時折耳にします。しかし、特に私立大学では公務員試験の予備校連携し、学内で公務員試験対策の講座を格安にて、受講できることは特別なことではなく、一般的です。
そこで、この記事では関西有名私大における公務員試験対策の内容、予備校が実施している講座に加て、各大学が独自に何を行なっているのか、「+α」を調べ、合格実績(法学部における公務員就職者数/卒業生数)を比較しました。
【結果】法学部では、公務員への実就職率が概ね10%以上はある。
・関関同立:立命館大学は特別なプログラムもあり、実績が頭一つ抜けている。また関西大学も力を入れている印象で、実就職率も高い。
・産近甲龍:京都産業大学が特に力を入れており、「公務研究会」(学生コミュニティ)を設置し、サポートしている。
・摂神追桃:桃山学院大学、神戸学院大学が高い実績を出しており、特に神戸学院大学の低学年の時に、行政書士等の資格を取得するように指導している。
・大阪経済法科大学は、この一覧の中では、最も取り組みが熱心だと感じました。通常の専門学校(TAC・LEC)との連携に加え、学部の授業「公務員特別演習」(自治体への訪問や講演会等)などが今後の大学における公務員試験の参考となりそうです。
(・公務員への就職は、民間への就職よりも学歴は重視されないですが、各大学公務員試験合格のノウハウを持っているので、仮に公務員となりたいのであれば、実績のある大学へ進学した方が近道だと考えています。)
注意事項:
(1)ホームページに掲載されていない情報も多数あると思いますが、ここでは、各大学のホームページを見て、独自にまとめました。
(2)特別なプログラムを実施することが必ずしも良いことでは有ません。仮に設置していなくとも、実績があり、合格者を輩出しているのであれば、学部の授業が試験対策と関連しているなど考えられます。そのため、特別なプログラムを実施していない方が優れているとも考えられます。
(3)法学部は、多くの人が公務員者であり、法学部があると大学全体として公務員対策を行いやすい環境にあります。多くの法学部生が公務員を就職先として考えていることから、実績に関しては、大学受験パスナビより、各大学の法学部における「公務員就職者数/卒業生総数」より計算しました。
例:立命館大学 法学部 100× (128/771) = 16.6 %
(4)大和大学では、法学部がなく、政治経済学部の公務員就職率を計算しようとしましたが、大学受験パスナビでは、次のように公務員就職者数0とありました。そのため、前の記事にあるような計算法で推定値しました(←リンク)。ここまで来ると、間違ったフリをし、公務員就職者の実数を出さない作戦かとも思います。(追記) 2022年3月卒業生の結果が大学受験パスナビに掲載されており、そこでは3名でした(大学のHPでは、定員の4人に1人が合格とある(10名程度??)。
2021年3月卒業
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