公務員試験4人に1人が合格、のカラクリ(実際、そうではありません!)

 公務員試験の結果

 現在、大和大学政治経済学部の就職実績として、公務員試験の結果は、次のようなものが掲載されています。

 政治・政策学科の4人に1人が公務員試験に合格!

 このままを受け取ると、政治・政策学科の定員が40名であるので、4分の1の10名(定員の25%が合格となります。しかし公務員試験業界の常識から考えと、かなり高すぎる数字です(ちなみに、全国トップは日本文化大学で、約40%(←リンク)のようです。)。なぜなら、予備校や公務員試験の専門学校とは異なり、入試の段階で公務員志望者を集めない限り前述の日本文化大学では、入試の段階で警察官等になりたい人を集めています。(←リンク))、大学では公務員志望者ではない人も多数います。仮に3年生くらいまでは公務員志望であったとしても、勉強の大変さから途中で民間志望となる人も多いからです

(出典:大和大学ホームページ)

 よく見てみると、「2022年3月、2021年3月卒業生の延べ合格者数より算出」(←ここ重要)とあります。そのため、次のような計算をしていると推測できます。

 分子:「2か年の延べ合格者数」、分母:定員40×2年=80名

よって、2年間の約80名で、延べで約20回公務員試験に合格したということが正しい表現だと思います(0.8人に1人が合格?といった数字もあり得ます)

 実際、1人で複数の自治体の警察(「5月型」「7月型」)、大阪府警と吹田市消防の両方を合格することは珍しいことではありません(予備校等では指導・推奨しているはずです)

 ちなみに2022年5月25日までは次のような内容で、複数年」、「延べ」とも書かれていませんでした

(出典:2022年5月25日まで大和大学のホームページ、現在は見れない)

 また2021年3月卒業生は、 「政治・行政学科の3人に1人が公務員試験に合格!」でした。

(大和大学デジタルパンフレット2022)

 ちなみに、調べたところ「日本年金機構」に合格した人は、他学科、経済経営学科の人でした(また正確には特殊法人であり、公務員試験とは関係ありません。)。そのためここでの内容は、信用できません

 仮に、これが正しいとすると、

 2021年3月卒業生:定員40名×0.33=約13人(延べ)(実数、7・8名くらい?←推測)

 2022年3月卒業生:(延べ)合格者数20名−13人=7人?(延べ)(←推測)

→ 2022年3月卒業生の公務員試験に合格し、実際に就職した人は、人?くらいと推測できます。自衛隊(一般曹候補生)で合格者数を稼いでいるかもしれません(←推測)。

 定員が40名であるので、10%くらいが公務員の実就職率だと思います。確かに、2021年3月卒業生は多くの人(実就職率約20%)が公務員試験に合格したのだと思いますが、2022年3月卒業生は、特記するほどではありません。そのため誤魔化すために、複数年度での表記にした(←推測)のだと思います。

(追記)2022年3月卒業生(政治経済学部、政治・政策学科、経済経営学科合計)

(出典:大学受験パスナビ

→  結果、3名の実就職者のようです。

 2023年3月卒業生の結果を楽しみしています。

参考:神戸学院大学法学部 就職実績 公務員への実就職率:17.8

(出典:神戸学院大学ホームページ)


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