実就職率が高く、就職採用実績が悪い理由 4年間通年のキャリア関連科目(大人数、必須)
就職採用実績が悪い理由
前の記事で、大和大学政治経済学部の就職実績は誇大広告であり、偏差値の割に悪い、という印象を受けます。
そこで今回の記事では、この大和大学の教育内容のどこがダメなのかを考察していきます。
シラバス(←学外の人でも閲覧可)を見てみると、就職活動に関連しそうなのは、次です。
必須科目
1年生(通年):キャリア研究Ⅰ、キャリア・ガイダンスⅠ
2年生(通年):キャリア研究ⅠI、キャリア・ガイダンスⅠI
3年生(通年):キャリア・ガイダンスⅠII
4年生(通年):キャリア・ガイダンスⅠV
(その他、キャリア・ボランティア実践I,IIやインターンシップなどの授業が関係しそうです)
(多くの大学では、1・2年から基礎ゼミ、3・4年通常のゼミで、最大20名くらいの少人数教育を行うのが一般的ですが、)クラスは学年で1つで、約120名の授業、少人数教育ではなく、大人数での授業です。また、科目担当者は、担任と思われる人+1名の4人体制です。
大和大学のシラバスから、授業計画を見てみると、
・キャリア研究I、IIは特任教授や企業講師の講演など
・キャリア・ガイダンスI、IIは、新聞の読み方、課題解決型プログラムや企業研究のグループワークなど
・キャリア・ガイダンスIII(3年生向け)は、インターンシップ説明会や合同企業説明会など
・キャリア・ガイダンスIV(4年生向け)は、学内企業説明会・個別相談会、進路決定者のためのグループワークや未決定者のための個別相談、新社会人のためのオリエンテーションなど
キャリア・ガイダンスⅣ(授業予定)
大学で勉強した人ならば、驚くことがあると思います。それは、4年生で通年の必須の授業があることです。ゼミ活動でも、欠席に悩んでいる大学が多い中、通年の4年生の必須の授業があります!
本当に、4年生の学生さんは授業へ出席しているのか?これからも分かるように、政治経済学部では、かなり縛り付ける教育だと感じます。
学生さんのレベルは、低い人から高い人までいます。授業を行う際は、基本的には、レベルの高い人には合さず、低い人に合わせるのが一般的です。そのため、低レベルで縛り付けると、意識の高い人は、面白くなくなり、やる気がなくなってしまう。ただし、あまり真面目ではない人は、必須科目であるため、卒業のためイヤイヤやる。その結果、下のレベルの人は若干上がり、上のレベルの人はかなり下がる。その結果、高い実就職率ではあるものの、就職先は偏差値の割に、悪いのではないかと考えています。
あまり真面目ではない人には、このような制度が良いと思いますが、逆に、意欲的な学生さんには、あまり真面目ではなない人に足を引っ張られ、相当ストレスを感じる教育制度だと感じます。
大学として、実就職率を上げたいのであれば、この制度でも良いと思いますが、意欲的な学生さんにとっては不幸となると思います。
予測:この制度を続けていくと、いずれ意欲的な人は入学せず、どんどんレベルが下がりそうです。
(是非、実験的として、続けてください!)
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