大和大学の偏差値上のライバル、関西学院大、新たなキャンパス、王子キャンパス建設へ

 直近の河合塾が発表している偏差値(←外部リンク)を見てみると、大和大学政治経済学部は、関西学院大学経済学部と同等レベルとなっています(経済学部:同志社大>関西大>立命館大=関西学院大=近畿大=大和大)(←この結果は驚きの結果ですが、難関大学を狙う受験生が冗談半分で志望大学欄に入れている、約9割近くを推薦入試で定員を埋めている等の理由で偏差値が高いと考えています)。

(出典:河合塾Kei-Net

 少し前まで長い間、関関同立の中でも、同志社大学の次という位置であった関西学院大学でした(主観)。しかし、関西学院大学は最近推薦学院と揶揄されるように、推薦入学率65%(2020年度入試)と比較的高く、一般入試では入学することが敬遠されるような大学、またそもそも立地が良くないことから(優秀な)受験生の確保が難しい状況となってきており、レベルが低下していると考えています。

 このような状況を打開するため、(大学関係者は思っていないかもしれませんが、)何らかの方策が必要な状況に陥っていました。2022年12月に、神戸市の王子公園再整備において、王子動物園のリニューアルやスポーツ施設の再編、新たな大学の誘致などを盛り込んだ「王子公園再整備基本方針」(← 外部リンク)を策定されたことにより、大学設置者を公募していました。そこで、この計画に「学校法人 関西学院」が応募し、優先交渉権者として採択されました。

【参考】神戸市:王子公園再整備にかかる大学設置・運営事業者公募 結果の公表(←外部リンク)

↓大学ゾーンにある現在の王子スタジアム

(出典:神戸市王子スタジアム、Wikipedia

(撮影:神戸市王子スタジアム周辺)

 ただし地域住民からの反対運動(←外部リンク、周辺は閑静な住宅街であり、キャンパスができることで街が大きく変わることが予想されるため、地域住民は嫌だと思います。そのためか地域貢献もしっかり行うと事業実施構想に明記)もあり、実際に新キャンパス設置までには何からしらの問題はありそうです。仮に、計画通り王子公園に新キャンパスができたら、これをきっかけとして、人気が再燃するのか、また定員増による偏差値低下となるのか、見守りたいところです。

現在、公表されている関西学院大学の構想(詳細:提案の概要(PDF:1,820KB)←神戸市HP)

4000人規模で、文理融合の教育を展開し、起業家育成の拠点(オープンイノベーションパーク)と位置付ける、開設は2029年〜2031年ごろ(1学年1000人となるので、2学部程度か?)

→ 推測:総合政策学部(三田キャンパスからの移転、改組、現在入学定員495名→600名?へ)、情報系学部(新規設置・改組、理工学部情報科学科を母体?、300名?)+大学院

 現在、関西学院大学三田キャンパスにおいて、アントレプレナー育成プログラム(←外部リンク)を推進しており、2025年春頃を目処として、インキュベーション施設と学生寮を合わせた複合施設を建設しているということです。これとの関係がどうなるのか分かりませんが、王子公園キャンパスでも、このようなことを推し進めるのでしょう。

(出典:関西学院大学王子キャンパス 事業実施計画提案概要


 関西有名私大、特に上位校に4000人規模、1つの中堅大学分の規模の拡張であるため、関西私大に大きな影響があると考えられます。


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