情報学部の設置:認可申請ではなく、届出制で、突破した!

情報学部の設置

 先日、文部科学省のホームページを確認していると、

令和5年度開設予定の大学の学部等の設置届出について(令和4年4月分)(←外部リンク)

の6月追加において、大和大学情報学部を見つけました。よって、この情報学部は、設置届出により学部開設という流れとなります。

令和5年度開設予定の大学の学部等の設置届出一覧(令和4年6月追加)(PDF:314KB) 


 通常、学部の新設・設置に関して、設置予定の前年の3月に申請をし、大学設置審議会の審査・調査、答申を経て、8月下旬認可という流れです。


 しかし、この届出制を利用すると、授与する学位の種類や分野を変更しない要件に該当すれば、あらかじめ文部科学大臣に届け出ることにより、認可を要せずに設置することができます(規制緩和で実現)。


情報学部の特色(←外部リンク)HPより抜粋

1  分離融合オーダーメイドカリキュラム

2  文理融合ゼミ・共同研究

3  チャレンジプロジェクト

4 起業家と連携

5 有名企業等との連携

6 国公立大学大学院と協力予定


  情報学部の特色を見ていると、立命館大学や京都産業大学の情報理工学部のような理工学部情報科学専攻からの独立ではなく、政治経済学部などの文系との融合、文理融合型としたと推測できます。これからも、大和大学の情報学部は、この届出制を利用したことから、理工学部情報科学専攻や政治経済学部等の既存の学部から枝分かれした、という位置づけのようです。


 また、入試は数学が必須であるものの、数II/Bまでの範囲で受験でき、文系の学生への配慮が見られます。


大和大学HPより情報学部と理工学部情報科学専攻は何が違う?

情報学部は、「あらゆるデータを使いこなし、そこから新しい価値を生み出す人」を育てる学部、理工学部情報科学専攻は「データ分析をするための元となるシステムの開発や研究を行う人」を育てる専攻といえます。情報学部の学びでは、文系理系双方からアプローチし、総合的な力を身に付けます。文系の方も大歓迎です。

(出典:大和大学HP 入試概要)

 

  そして、この情報学部は既存の学部から枝分けれしたということもあり、卒業の際、授与される学位は学士(情報学)ではなく、学士(工学)だと思います(ホームページに記載されていませんので、推測です)。


【参考】

関西大学 総合情報学部 学位(情報学)

立命館大学 情報理工学部  学士(工学)

近畿大学 情報学部 学士(工学)

甲南大学 知能情報学部 学士(工学)、学士(理学)、又は学士(情報学)

京都産業大学 情報理工学部 学士(情報理工学)



 まずはこの情報学部では、どのような目標をおき、学部運営をしていくのか、楽しみです!

(大学のHPから、学生起業、???社などといった目標としたいが、少しハードルが高い)



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